会員の皆様いかがお過ごしですか?
昨年は見送り、内容を検討しておりました「工芸生・PTAとOBのふれあいの会」ですが、11月14日に、工芸生・デ研生、PTAとOBによるイベントとして、'09「ふれあいゼミナール」を開催する運びになりました。2008年グッドデザイン大賞受賞のトヨタ、ダイハツで活躍中のOBによる「iQのデザイン戦略」です。
企画に十分時間をかけておりますので、参加される皆様にとって有意義なものになると期待しております。成功に向けまして皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。
早川良雄さん、
偉大な先輩が、亡くなられました。
昭和11年(1936年)に工芸図案科を卒業された大先輩は、戦後の日本におけるグラフィックデザイナーの草分け的存在でした。当時の工芸は5年制の旧制中学校で、小学校から入学する仕組みでした。創立80周年記念のある本の巻頭言で、「学校を出て67年が過ぎた現在、顧みて自身の能力を思うとき、この仕事以外に何ができるのかと自問してみて、何ひとつ答えることができない。その意味で、私の唯一生き甲斐の原点となった母校に大きく深い恩恵を感じるのである。」と、母校への深い愛着を述べておられます。
卒業されて三越百貨店装飾部、大阪市役所文化課、近鉄百貨店宣伝部に勤務されフリーランスデザイナーに、50年代には関西のグラフィックデザインの中心的な存在でした。黒い背景にわずかな色彩を使って和服姿の女性を描かれた「日本JAPAN」で58年日宣美会員賞を受賞されその後、東京を拠点に活躍されました。81年に講談社出版文化賞、82年に紫綬褒章を受賞。エッセイ集徒然感覚―早川良雄、作品集に早川良雄の世界などがあります。偉大な先輩のご冥福を祈りながら92年の輝かしい足跡を辿ってみたいと思いますが、すでに在学中から数々の受賞をされ、終生毎年と言っていいほど展覧会開催やデザインの話題が豊富で、その偉大さに実感することができます。
早川良雄さん 略歴
1931年 14歳 小学校担任の強い薦めで大阪市立工芸学校工芸図案科に入学
ここでデザイン教育者 山口正城先生と出会いバウハウスの
理念に基づく新しいデザイン教育を受ける
1936年 19歳 大阪市立工芸学校図案科を卒業
1937年 20歳 三越百貨店大阪支店装飾部に入社
1938年 21歳 兵役につく
1943年 26歳 大阪市役所文化課に転職
1948年 31歳 近鉄百貨店宣伝部に転職
1949年 32歳 結婚
プレスアルトに個人特集される
1951年 34歳 日本宣伝美術会の創設に参加 会員となり中央委員
1953年 36歳 京都市立芸術大学講師
1954年 37歳 大阪府芸術賞を最年少で受賞
1955年 38歳 第1回毎日デザイン賞
1956年 39歳 DAS創設に参加 理事となる
1958年 41歳 日宣美展で会員賞
1960年 43歳 世界デザイン会議にパネリストとして参加
1961年 44歳 東京事務所開設
1964年 47歳 大阪芸術大学教授
1969年 52歳 SDA賞 金賞
1970年 53歳 日本万国博覧会 色彩基本計画に参加
1976年 59歳 東京デザイナーズスペース会員
1978年 61歳 JAGDA創設に参加 理事
1981年 64歳 講談社出版文化賞 ブックデザイン賞
1982年 65歳 紫綬褒章
1984年 67歳 日本宣伝賞 山名賞
1985年 68歳 ABC PI展審査員
1986年 69歳 日本グラフィック展 年間作家賞
1987年 70歳 世界デザイン博覧会‘89名古屋の為のポスター発表
1988年 71歳 大阪市の花シンボルマーク審査員
1990年 73歳 国立国際美術館 評議委員
1993年 76歳 大阪市立デザイン研究所 修了制作展大賞トロフィーを制作
1995年 78歳 早川良雄「原画」展――ポスターにみるKEIHANの10年
1996年 79歳 東京ADC殿堂入り
1997年 80歳 大阪市立近代美術館(仮称)展覧会
美術都市・大阪の発見――近代美術と大阪イズム
1998年 81歳 パリ日本文化会館開館記念巡回展
1999年 82歳 早川良雄「絵・加・減」展
2000年 83歳 大阪市にポスター60種類を寄贈
2002年 85歳 大阪市立近代美術館(仮称)コレクション展
早川良雄の時代――デザイン都市・大阪の軌跡
京阪百貨店ポスター制作をはじめ終生現役
2009年 92歳 亡
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